おかげで歩兵密集戦法がそのまま第一次大戦まで温存され、何十万人の兵士が「屠殺」されることとなった。大将がアホだと、兵隊さんがたくさん死ぬのである。
アメリカのカスター将軍も支給されていた機関銃を持って行かなかった。おかげで第七騎兵隊は全滅してしまったという。アホな将軍はヨーロッパだけにいたわけでもなかったのだ。
ある意味では、現在の「大量破壊兵器」と同じである。機関銃も最初は「最終兵器」として恐れられたが、次第に対処の仕方が研究され、敵が機関銃を持っていてもこわくないようになった。核兵器も同じで、闇雲の「フェアじゃない」などといって存在自体を否定していると、いつまで経っても「最終兵器」のままで、持っているものだけが得をすることになる。
組織論として読んでも面白い。平和時の軍隊ほど、組織と意識が硬直してしまうのである。規制に守られた既得権集団と全く同じ。特にニッポンの農業なんか「歩兵密集戦法」の最たるもの。
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